「ボリード27と31、自分のライフスタイルにはどちらが合う?」
「1923と定番モデルで迷っているけれど、使い勝手や持ちやすさに違いはあるの?」

「ボリード27と31、自分のライフスタイルにはどちらが合う?」
「1923と定番モデルで迷っているけれど、使い勝手や持ちやすさに違いはあるの?」
いざ自分にぴったりのボリードをお迎えしようと検討し始めたとき、多くの方が直面するのが「サイズ選び」と、日常での「リアルな使い勝手」に関する疑問です。
『エルメス ボリード完全ガイド』第2回目となる今回は、皆様が鏡の前で最も頭を悩ませる人気サイズ(25・27と30・31)の徹底比較をはじめ、バーキンやケリーよりも「結局出番が多い」と言われる理由、ハンドルの高さによる腕掛けの限界、そして気になる「斜め掛け事情」までを、紐解いていきます。
INDEX
ボリード選びにおいて、多くの方が最後まで比較検討されるのが「25/27」の軽快なサイズと、「30/31」の頼もしいミディアムサイズです。(※数字は横幅のセンチメートルを表し、前半がボリード1923、後半が定番モデルの展開です)
サイズ目安
ちょっとしたランチや観劇など、身軽にお出かけしたい日に寄り添ってくれるのがこのサイズ。二つ折り財布やスマートフォン、リップなどを忍ばせた小ぶりのポーチなど、女性の必須アイテムが美しく収まります。
25と27で収納力自体は大きく変わりませんが、横幅が2cm広い「27」は、愛用されている長財布を引っかかることなくスッと滑り込ませることができる、非常に計算された絶妙なサイズ感です。
また、定番の27サイズは「ヴォー・エプソン」という張りがあって軽いレザーで作られることが多く、重さはわずか400g前後。
まるで羽のように軽く、長時間持ち歩いても決して疲れを感じさせない心地よさが最大の魅力です。
サイズ目安
「今日は少し荷物が多いかも」
「出先で急な雨が降るかもしれない」——
そんな日でも、すべてを優しく受け止めてくれるのが30/31の王道サイズです。長財布や大きめのコスメポーチはもちろん、500mlのペットボトル(立てて収納可能)、折りたたみ傘、さらにはiPadまで、必要なものがしっかりと収まる圧倒的な安心感があります。
定番の31サイズは「トリヨンクレマンス」などの柔らかくふっくらとしたレザーが主流で、重さは約700〜800g前後。荷物を入れるとそれなりの重みになりますが、その分、革がくったりと馴染んでいく過程を存分に楽しめる、エルメスらしいラグジュアリーさを堪能できるサイズです。
人気サイズ以外にも、ボリードは私たちの様々なシーンに合わせて、多彩な表情を見せてくれます。
トレンドの極小ポシェット。スマートフォンやミニ財布など最小限の荷物を入れ、まるで上質なジュエリーのようにアクセサリー感覚で身につけたいサイズです。
A4書類や13インチのPCがすっきりと収まる、働く女性の心強いビジネスパートナー。バッグ自体にしっかりと存在感があるため、手持ちや腕掛けで颯爽と持ち歩くのが基本スタイルです。
1〜2泊の週末旅行や、リゾートへのドライブに連れ出したい大容量。誕生当時の「旅行鞄」としてのルーツを色濃く残しており、手提げ専用のクラシカルなボストンバッグとして愛されています。
エルメスを愛する方々が、「バーキンやケリーも素敵だけれど、なんだかんだでボリードが一番出番が多い」と口を揃えるのには、確かな理由があります。それは、徹底的に実用性を追求した美しい構造にあります。
フラップ(蓋)を開け閉めしたり、金具を回したりする所作は美しいものですが、急いでいるときには少し手間に感じることも。
ボリードなら、滑らかなファスナーを引くだけで荷物にアクセスできます。中身が完全に見えないため、人混みや海外旅行での防犯面でも非常に優秀です。
さらに、復刻モデルである「ボリード1923」は、ファスナーがサイドの底近くまで深く下がるよう再設計されているため、まるで小さなトランクのように口が大きく開き、荷物の出し入れが驚くほどスムーズです。
底面には5つの底鋲(金属脚)がしっかりと打たれています。
レストランやカフェでふと横に置いた際も底面が汚れにくく、美しいドーム型のフォルムを崩さずに自立してくれます。
中央のマカロンが優しく微笑む「定番モデル」は、トレンチコートやワンピースといったクラシカルでエレガントな装いを引き立てます。一方、装飾を削ぎ落とした「ボリード1923」は、一枚革の質感が際立ち、デニムやセットアップなどのモダンで洗練されたスタイルに美しく調和します。
アーチが短く小ぶりなため、手首をサッと通すのが限界です。基本的には「手持ち」の愛らしいスタイルか、ストラップを使った肩掛けがお決まりとなります。
ブラウスやサマーニットなど薄着の季節であれば、美しく腕掛けが可能です。ただし、冬場に厚手のカシミヤコートやダウンを着用すると、腕を通した際に少し窮屈さを感じることがあります。
ハンドルの高さに十分なゆとりがあるため、ボリューミーな冬のコートの上からでも、ストレスなく優雅に腕掛けが楽しめます。
ボリードに付属しているショルダーストラップ。両手が空いて便利なアイテムですが、実はモデルやサイズによって着用感が少し異なります。
例えば、ミニ(18サイズ)には約105cm前後の長めのストラップが付属しており、最初から斜め掛けを想定した作りになっています。
一方で、その他のサイズに付属しているストラップの長さは、約85〜90cm前後。
斜め掛けをすること自体は可能ですが、バッグの位置が「胸下からみぞおち付近」とかなり高めになります。近年はこの高めの位置で持つスタイルもトレンドですが、体型やその日のファッションによっては「少し窮屈かもしれない」「もう少し下にバッグがきてほしい」と感じる方も少なくありません。
「もう少しゆとりを持って、リラックスした斜め掛けスタイルを楽しみたい」そんな願いを叶えるための、2つのご提案があります。
一つ目は、エルメスの「バンドリエール」をお迎えすること。十分な長さと存在感があり、バッグの表情をガラリと変えてくれます。ただし、希望のカラーや素材に出会えるかは運次第という難しさがあります。
二つ目は、専門店のショルダーストラップを取り入れることです。ご自身の体型や好みにぴったりの長さを選び、バッグに合わせたカラーを合わせることで、ボリードの美しさを損なうことなく、より自然で快適な斜め掛けスタイルを実現できます。
ご自身のお手持ちのお洋服や休日の過ごし方を想像しながら、理想のボリードの姿は見えてきましたでしょうか。
軽快にお出かけしつつ長財布も持ち歩きたいなら「定番27」。ペットボトルや折り畳み傘を入れて安心感を得たいなら「定番31」。
トランクのように中身を見渡せる機能美に惹かれるなら「1923」。歴史を物語るクラシカルな装いや、冬場の腕掛けを重視するなら「定番モデル」。
それぞれのサイズと構造に込められた意味を知ることで、きっと後悔のない、あなたにぴったりのパートナーに出会えるはずです。
次回の『エルメス ボリード完全ガイド3』では、Part1・2でお気に入りの形を見つけた皆様へ向けた最終回。ボリードの印象を決定づける「エプソンとトリヨンクレマンスの素材の違い」や「ファーストボリードに最適な色の選び方」、そして大切なバッグを長く愛用するための「お手入れ&アレンジ術」を解説いたします。いよいよ最後の決断、どうぞお楽しみに。